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77歳でSexしたかったら結婚しよう ー3
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音声ブックの冒頭です。
部屋を一瞥、二瞥して座るところ決めると、そこは普段私が居る場所を20㎝よけた場所だ、どうどうと私の事を考えずにでんと腰を下ろした。
「突然訪問されても問題ないね」
「なにが?」
「片付いている、流しも綺麗だし」
素早い観察の結果を披露した。
「まあね、男物の猿股はベランダじゃないと意味無いしね」
「ハハ、君って会社にいる時と全然雰囲気違うね」
「そうかな、おんなじだと思うけど。・・・ 何か食べる」
「要らない、けどお茶がお客さんの権利なら、それを貰おうかな」
「美味しいお茶が有るけど、コーヒーにする、いい?」
「OK」
私の居場所を取られたから、前に座ると、そこじゃTVの邪魔だよ、と首尾よく横に座らせ、都合の良い位置関係になって、少し緊張したようで、アルコールある? ともそもそしている。
私はアルコールを常備する人ではないから、スーパーに寄って冷えたビールを買った。
帰り道、コンビニで買ったんだよ、冷蔵庫から取り出しながら言った。
ビールがあるのは当然とした顔で私の気遣いに気付きもしない顔で間抜けな笑みを浮かべているから、最初の手をどう出すか焦らせてあげよう。
でもそういうことがトラウマになるとセックスレスになるかも知れないから、奥さんに申し訳ないから、ビールとコップで両手を塞いで少し近くに座ってあげた。
コップを受け取り、緊張が解けたようで喜んでいる。
肩がぶつかって腰に手を回し、俺の女扱いになった。
でも、行動するには胆力が必要だと練習させたほうが良かったかな。
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